治療院の選び方1

初めて鍼灸を受ける方、受けたことはあるけど効果がイマイチだった方、
治療院ジプシーの方にお答えします。

「そもそもどこの治療院にいけばいいのか。」

世間的にマイナーな部類である鍼灸ですが、案外『鍼・灸』の看板は街のいたるところ
で見かけることができます。
ここ数年 国家試験の合格率が低下してきたと言われていますが、
それでも毎年4千人近くが合格し、平成27年の時点で
はり師で167,259名 きゅう師で165,988名の資格保有者が存在します。
このうち実際に業を行う方はうんと少ないとは思いますが、
資格さえあれば鍼灸院の開業はそんなに難しいことではありません。

鍼灸院をはじめ、接骨院、介護施設、整体院、エステサロン、など
『鍼』というジャンルだけでみるなら受けられるところはたくさんあります。

ただここで問題なのが、資格保有者=治療ができる とはならないこと。

鍼灸の大学や専門学校は国家試験に合格するための授業をするところが大半なので
卒業後すぐに治療ができる程の腕がある方はとても少ないです。

では、新卒鍼灸師がどこに就職するかというと
求人の絶対数が多い接骨院、たまーに整形外科、リラクゼーション業務も兼用するサロンが大多数です。
これらの施設に就職してもすぐに鍼を打てるようにはならないので
マッサージなどの他の業務をやりながら鍼の臨床経験を増やしていくかたちになります。

鍼灸の腕の良し悪しは、個人のセンスも関係しますが
臨床経験がものをいいます。
本を沢山読んで知識を増やすことも大切ですが、実際に患者さんの身体に触れ、
悩みを聞き、患者さんの身体に鍼や灸を施さないと上達しません。

症例数が多い=患者さんが多い
ということで、雑誌やメディアで紹介されたり、繁盛しているところに
行けばいい?となりますが、
私が大事だと思うことが

 

『鍼灸師的目線で診断をしているか』  という点です。

 

病院へ行けばレントゲンや血液検査などの結果をもとに診断をくだしますが、
私たち東洋医学の分野でも独自の診断方法があります。

これも鍼灸師によってやり方はまちまちですが、
基本的には 望 の4種類あり、

1望診・目でみてどんな病状か
2聞診・聞こえてくるものや、匂いはどんなか
3問診・質問をしてどんな応えが返ってくるか
4切診・実際に身体を触ってみてどんな状態か

私が行う脈診4切診のひとつです。

鍼は痛いところにするものと思われがちですが、
鍼灸には鍼灸なりの治療理論があります。

当たり前ですが適切な診断は効果的な治療につながります。


流派や考え方の違いで診断方法に違いがあったとしても、鍼灸の理論に沿って

治療をする鍼灸師は 決まりきった流れ作業のような治療はしません。

 

残念ながらこの診断方法を疎かにし、流れ作業のような治療でも、
繁盛している治療院をちょくちょくみかけます。
その理由に、
診断や理論を考えなくても、鍼を打てばそれなりに効いてしまう!
という、言いがたい事実があるからです。苦笑

長年の経験と感で診断なしで治してしまうベテランの先生もいらっしゃいますが、
一般的な鍼灸師なら、
脈をみたり、お腹をみたり、舌をみたり、色々質問をしたりと
それなりに診察の時間を設けるものだと思います。

 

<いい治療院の選び方>

1、鍼灸師的目線で診断をしているかどうか